こんにちは!マウスピース矯正に日本一詳しい一般人(自称)のらーゆ社長です!
マウスピース矯正は透明で目立たないとは言っても、「時間がかかるくらいならワイヤー矯正にしようかな?」「ていうか本当にキレイになるの?」といった方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、「結局のところマウスピース矯正ってどれくらい期間がかかるの!?」を徹底解説します!
この記事の内容
・マウスピース矯正の平均的な治療期間
・「インビザライン 」と「キレイライン」の治療期間は?
・ズバリ!治療期間を短くする方法!
Contents
マウスピース矯正の治療期間は?!
マウスピース矯正の治療期間は通常「6ヶ月〜2年」程度と言われています。
「いやいや、幅広すぎて答えになってないよ」と思った方は少々お待ちください。
もう少しだけ詳しくお伝えすると、下記のようになります。
※上記の基準は目安です。正確な期間を知りたい場合は歯医者さんにご相談ください。
矯正の治療に2年もかかるのはなんで?
どんな歯並びでも「一気に動かしちゃえばすぐ終わるでしょ。」と思いませんか?
それは歯を動かすときに歯を支える骨を一度壊し、また作るという作業をしているからなんです。
もし矯正治療を始めるのであれば、どのように歯は動いていくのか知っておくことをオススメします。
「キレイに並べる期間」と「固定させる期間」
みなさんご存知のとおり、矯正治療には「キレイに並べる期間」と「固定させる期間」の2つがあります。
※歯医者さんで「1年で治るよ」と言われた時はどこまでの期間か確認した方がいいですよ
キレイに並べる仕組み
歯と歯を支える骨「歯槽骨」の間には、クッションのような組織「歯根膜」があり、歯根膜は一定の厚みで保たれています。
矯正装置を装着し歯に弱い力が加わると、かかった力が歯根膜に伝わります。
すると動く方向側の歯根膜が縮み、反対側の歯根膜が引き伸ばされます。
歯根膜には、一定の厚さを保とうとする性質があるため、縮んだ歯根膜は元の厚さに戻ろうとし、伸びた歯根膜は元の厚さに縮もうとします。
STEP1:歯根膜を広げる
「歯根膜のすぐ横にある骨を溶かして歯根膜を広げよう!」と、骨を溶かす細胞(破骨細胞)の働きが活発に。
STEP2:
「伸びた分、骨を作ってしまおう!」と、骨を作る細胞(骨芽細胞)が活発に。
骨を溶かす細胞(破骨細胞)+骨を作る細胞(骨芽細胞)の働きで、歯根膜の厚みが元に戻りました。
これを繰り返すことで、力がかかる方向に歯が動いていきます。
このように、力をかける⇒骨が壊され、骨ができるのを待つを繰り返すことで、歯が動きます。
ちなみにこれを一気にやろうとすると歯の根っこが短くなったり(歯根退縮)、歯茎が下がったり(歯肉後退)します。
※いらっしゃらないとは思いますが、歯医者さんの診断を無視して、マウスピースを勝手に次のに進めるのは絶対にやめましょう。。
「固定されるまでが矯正です!」
動かす期間が終わると次は「固定する期間」に入ります。
はい。
声を大にして言わせてください。
「固定されるまでが矯正です!」
動かす期間が終わると見た目はもうとてもキレイになっているかと思います。
何年もワイヤーやマウスピース矯正を頑張ってつけ続け、歯並びがキレイになり、思いっきり笑えるようになる瞬間はとても嬉しいです。
ただ、そこで満足してしまったら試合終了です。
みんな最初のうちはちゃんとリテーナーをつけるのですが、段々と「もうつけなくても動かないんじゃないかな?」という悪魔の自分が囁いてきます。
その悪魔の声に絶対に耳を貸さないでください。
もちろん一気に元に戻るということはありません。
ただ、1年、2年と経つうちにまた少しづつ前歯が出てきたり、噛み合わせが悪くなったりします。
せっかく頑張って矯正をした年月が台無しになります。
そうならないために、美しい歯並びでずっといられるように、歯医者さんの指示に従いリテーナーの装着期間を守るようにしてください。
インビザラインとキレイラインの治療期間の差は?
現在、多くのメーカーがマウスピース矯正を開発しています。
「ブランドによって治療期間の違いはあるの?」「どこのマウスピースが一番早く終わるの?」とお思いの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
簡潔に言うと「ブランドによって治療期間の差はほとんどない」というのが答えです。
前述したように、一気に動かせる歯の範囲には限界があるので、同じスタートから同じゴールにたどり着くには基本的に同じ時間がかかるはずです。
それでは何故広告やホームページで目にする期間に差があるのでしょうか?
それは治療の”ゴールの違い”にあります。
マウスピース矯正の”ゴールの違い”ってなに?
まず、前提として矯正治療を行う大きな目的は2つあります。
それは、「歯をキレイに並べること」と「噛み合わせを良くすること」です。
一般的に歯医者さんで診断を受ける場合、歯全体から骨や気道まで幅広く検査し、”見た目”と”健康”両面で適切なゴールを設定してくれます。
(これが治療計画です。)
一方、マウスピース矯正の中には”見た目をキレイにすること”に特化し、自分でゴールを設定できるものもあります。
つまり、期間の違いはゴールを”歯医者さんが決めているか”、”自分で決めることができるか”にあると言えます。
もう少しだけ具体的に「インビザライン」と「キレイライン」の違いを比較してみます。
インビザラインの治療期間は?
インビザラインには種類がいくつかあります。
今回はその中でもよく使用される「インビザライン フル」と「インビザライン Go」についてお話します。
引用元:https://www.invisalignjapan.co.jp/consumer/
インビザライン フル(インビザライン・コンプリヘンシブパッケージ)
インビザラインの中でも奥歯まで動かすことができるのがこの「インビザライン フル」です。
一般的な治療期間は「1年〜3年」程度です。
歯を抜く必要がある場合でも対応することでき、幅広く柔軟に調整ができます。
(さすが天下のインビザライン !!)
インビザライン Go
インビザライン Goの一般的な治療期間は「半年〜1年」程度です。
インビザライン Goは前歯の治療に特化したマウスピース矯正です。
少し前歯が出っぱっていたりへっこんでいたりする場合などは期間と費用を抑えて治療できるというメリットがあります。
一方、奥歯を動かすことができないというデメリットがあります。
この二つは費用も異なるので、詳しく知りたい方はインビザラインの種類についてをご覧ください。
引用元:渋谷宮下パーク歯科・矯正歯科HP
キレイラインの治療期間は?
引用元:キレイライン矯正|公式HP
インビザラインと並んで有名なキレイライン!
最近では芸能人を起用した広告なども行なっており、見たことある方も多いはず。
初回2万円から始められ歯列矯正の「高くて時間がかかる」というイメージを壊したブランドです。
そんなキレイラインの治療期間は「5ヶ月〜1年3ヶ月」程度です。
キレイラインも前歯のみに特化したマウスピース矯正なので、インビザライン Goに近いものと言えます。
キレイラインは1回ごとの治療での支払いも可能で、ご自身のペースに合わせて回数を選ぶことができます。
インビザライン Goとの違いは自分で選んだプランで治療が終わるかわからないという点です。
例えば、4回プランを契約して満足できなかった場合、5枚目以降は1枚ごとに44,000円(税込)が追加されていきます。
治療期間を短縮する方法はあるの?!
ここまでマウスピース矯正の平均的な治療期間や、ブランドごとの違いについてお話してきました。
「治療期間はわかったんだけど、結局短縮する裏技はないの?」という方のために、最後に治療期間をできる限り短くする方法をお伝えします。
始めにしっかりとゴールを決める
まず、一つ目は矯正をする”目的”と”ゴール”を自分の中で決め、歯医者さんにしっかりと伝えることです。
最初にたてた治療計画通りに最後までいけるとは限りません。
もし最初に「早く終わらせること」を優先して治療を始めたのに、途中で「やっぱり奥歯までしっかり動かしてやりたい」と心変わりしてしまうと、治療が振り出しに戻ってしまうことがあります。
「途中まで動かしたから、そのあと少し方向を変えるだけでしょ」というほど、矯正治療は単純ではありません。
- 噛み合わせも含めてしっかりと歯並びを整えていきたい。
- お金はかけられないけど、大切な日のために思いっきり笑えるようになりたい。
- これからの長い人生のため、健康まで考え投資していきたい。
最短ルートで理想状態に近くために、最初にしっかりと理想の状態を決めておきましょう。
決められた装着時間を守る
マウスピース矯正は1日20時間以上の装着が必要です。
1日20時間以上ということは、ご飯を食べている時以外はほぼずっとつけていることになります。
ちょっと煩わしくて装着をサボってしまうと、次のマウスピースに移るまでの期間が長くなります。
早くキレイな歯並びを手に入れるためにしっかりと自己管理をしていきましょう。
最近は装着の時間や歯の動きを記録できるアプリもあるので、ぜひ利用してみてください。
光加速装置を使う
最後に紹介するのは、あまりメジャーでない光加速装置です。
光加速装置ってなんかSFみたいですよね。笑
光加速装置とは近赤外線のエネルギーを利用して、歯の周りの組織を活性化させ、痛みを和らげながら歯の動くスビードを速める装置です。
低光レベルの光をあてることで骨再生を刺激し、それによって矯正歯科治療のスピードを加速させます。
矯正歯科治療は骨や組織に圧力をかけて行うものですが、光加速装置を使って細胞に光エネルギーを加えることで、痛みを軽減し治癒させることが可能となります。
ただ、光加速装置は現在の日本の薬機法上未認可となっており、取り扱っている歯医者さんも少ないようです。
もしご希望の際は事前に歯医者さんに問い合わせてみることをオススメします。
マウスピース矯正の治療期間は5ヶ月~2年程度
今回はマウスピース矯正の治療期間についてお話させていただきました。
高いお金をかけて自分自身のために行う矯正。
みなさんが自信を持って思いっきり笑えるようになりますように。
では、また!
