子どもはマウスピース矯正できるの?費用、期間などまとめました!

監修医情報

監修医情報

ゆりこ先生

・カリタス女子高等学校卒業
・日本大学歯学部卒業
・大学病院矯正科勤務

 
まっきー

こんにちわ!人の歯並びをついつい見てしまうORARYのまっきーです!

今流行りのマウスピース矯正ですが、

子どもにもやらせてあげることはできるのでしょうか。

結論、子どもでもマウスピース矯正をすることは可能です!

今回の記事

  • 子どもはマウスピース矯正をいつ始めればいいの?
  • 費用は大人より安いの?
  • 保険は効くの?
  • どんな種類があるの?
  • 子どもの頃に歯列矯正を行うメリット、デメリット

ぜひ最後までご覧ください。

マウスピース矯正は子どもでもできる!

マウスピース矯正は子どもでも行うことが可能です。

ただ成人と同じ透明なマウスピースとは別の小児矯正用マウスピースがあります。

1日に20時間以上つけるような形ではなく、就寝時と朝晩の家にいる間の1時間だけつければいいというお手軽なものです。

小児矯正は乳歯が永久歯に生え変わる11歳ごろまでに行う

歯列矯正は大きく分けて2つの時期が存在します。

時期詳細年齢
1期治療乳歯が永久歯に生え変わる時期おおよそ6歳〜11歳
2期治療永久歯がすべて生え揃った時期おおよそ13歳〜成人

この1期治療がいわゆる小児矯正にあたりますので、

この時期に矯正を済ませることで

  • 2期治療をする必要がなくなる可能性がある
  • 2期治療を行うとしてもトータルでかかる費用が安く済む

というメリットが出てきます。

永久歯にすべて生え変わると成人と同じ扱い

この1期治療の時期に何も行わないまま

2期治療、つまり永久歯にすべて生え揃ってしまうと治療内容は成人と同じ扱いになります。

そのため13歳の子どもであっても、全て永久歯になっていれば

成人と同じく100万円前後の金額がかかってしまうので注意が必要です。

マウスピース矯正を子どもが行う時期

前述の通り、マウスピース矯正を子どもに受けさせる時期は

1期治療:乳歯が永久歯に生え変わる時期(おおよそ6歳〜11歳)

となります。

この時期を逃してしまうと治療方法も費用も数十万単位で大きく変わってしまいます。

ただ子どもによって永久歯へ生え変わるタイミングは異なるのでどうしたら良いのでしょうか。

まずは6~7歳に一度矯正歯科で検診を受ける

結論、子どもが6~7歳になったタイミングでお近くの矯正歯科に検診に行ってください。

実は子どもがちょうど小学生にあがる6~7歳のタイミングは、

アメリカ矯正歯科学会」や「日本矯正歯科学会」が歯並び・かみ合わせチェックを推奨している大切な時期なんです。

参考資料:

アメリカ矯正歯科学 https://www.aaoinfo.org/wp-content/uploads/2018/07/Your_Childs_First_Checkup-15-cons-hl.pdf

日本矯正歯科学会 https://www.jos.gr.jp/about

永久歯に生え変わる前に検診することは、

  • 治療が必要な場合には早期に異常を改善することができる
  • 将来の歯並び・かみ合わせの問題が大きくなる前に予防できる

など将来の歯並びに大きく関わってきます。

万が一、子どもが7歳を過ぎているとしても、なるべく早く一度検診されることをおすすめします。

参考:一般社団法人 日本歯科矯正専門医学会|上の前歯が出ているお子さんのための矯正治療ガイドライン

https://minds.jcqhc.or.jp/docs/minds/pub_orthodontic-in-children/pub_orthodontic-in-children.pdf

1期治療だけで歯並びがよくならないこともある

あくまで1期治療は

・あごの成長

・歯の生え変わり

を見ていく経過観察の期間となります。

そのため永久歯が生え揃った段階での歯並びや骨格の状況によっては、引き続き2期治療が必要な場合があります。

ただし、その際の治療費は2期治療から始める時に比べると安価で済む場合が多いです。

子ども用マウスピース矯正の種類はどんなものがある?

子ども用のマウスピース矯正の種類ですが、

まず一般的なワイヤー矯正を子どもには行うことはありません。

子どもの矯正は種類が多いため、以下の5つをご紹介します。

  • マウスピース型装置
  • 床矯正
  • バイオネーター
  • リンガルアーチ
  • 急速拡大装置

マウスピース型装置とは

大人と違って子ども用のマウスピースは簡易型の矯正装置が主流です。

「T4K」「ムーシールド」「マイオブレース」などさまざまな種類があります。

歯型を取ること事なく、子どもにあったサイズのマウスピースを日中の1時間や就寝時に装着するだけで、

口周りや舌の筋肉を鍛えられ、歯並びや噛み合わせが改善されていきます。

マウスピース矯正のメリット
マウスピース矯正のデメリット
  • 治療が比較的安価で済む。
  • 後戻りが少なく、子どもの負担も少ない。
  • 口呼吸から鼻呼吸に改善される
    →風邪を引きにくく、集中力があがることもある。
  • 子どもが装置をつけないと治療が進まない(親御さんの管理が必要)
  • うつ伏せ寝、ほう杖などの癖があると良い結果がでない場合がある

床矯正とは

床矯正は顎の大きさや形、上下の歯の噛み合わせを整えるための治療法です。

歯の裏側から装置を取り付け、装置内のネジで調整していきます。

これにより、子どもの成長に合わせて少しずつ歯列の幅を広げていきます。

床矯正のメリット
床矯正のメリット
  • 取り外しが簡単にできる。
  • 痛みが少ない。
  • 大雑把な歯の移動しかできない。
  • 毎日12~15時間以上の装着が必要。
  • でこぼこが大きい歯並びには適応できない
    (他の矯正方法と組み合わせが必要)

バイオネーターとは

バイオネーターは下顎の成長が不足し、上顎が前に出てしまっている噛み合わせを整える装置です。

筋肉の動きを利用して下顎が前方に成長するように促します。

装置はワイヤーとプラスチックでできていて、ネジで装置の幅を調整できるようになっています。

下顎の成長を促すことが主な目的ですが、横方向にも拡大が可能です。

バイオネーターのメリット
バイオネーターのデメリット
  • 就寝中に装着するため、学校や食事の時間には外せる。
  • 痛みが少ない。
  • 慣れるまでは違和感がある。
  • 就寝中に無意識のうちに外してしまう可能性あり。
  • 毎日決められた時間を装着しなければ効果を出にくい。
    →最初は就寝時以外にも装着して慣れていくことが必要

リンガルアーチとは

リンガルアーチは取り外しが出来ない固定式の矯正装置です。

奥歯にバンド(輪っか状の器具)を装着することで

  • 乳歯が抜けた後に生えてくる永久歯のスペース確保
  • 反対咬合の治療(上下の歯の噛み合わせが逆になっている)

という効果があります。

リンガルアーチのメリット
リンガルアーチのデメリット
  • 目立ちにい
  • 痛みも少ない
  • 装置が外せない。
  • 歯磨きをしても汚れが落としにくい。

急速拡大装置とは

急速拡大装置は短い期間で歯を動かす土台となるスペースを確保する装置です。

効果には個人差があるものの、1ヶ月もかからずにスペースを拡大できることもあります。

上顎に装置をつけ、毎日ネジを回して徐々にスペースを拡大していきます。

ネジを回す頻度は歯科医師の指示を確実に守る必要があり、自己判断で回転数を変えると、歯が抜けてしまうこともあるので注意が必要です。

この装置が適応するのは、上顎骨が成長しきる9〜10歳ごろまでの歯並びの乱れが大きなお子さまが抜歯をせずに矯正したい場合に限られます。

また、スペースが拡大したあとも、元に戻らないように装置をしばらくつけておく必要があります。

※表にしましょう

急速拡大装置のメリット
急速拡大装置のデメリット
  • 固定式のため、確実かつ早く上アゴが大きくなる。
  • 違和感が強い
  • 発音や食事に影響が出る
    →1週間くらいで慣れる

マウスピース矯正を子どもが行う場合の費用

先ほどの5種類の治療内容の費用は以下の通りです。

種類価格
マウスピース矯正10万円〜50万円
床矯正10万円〜40万円
バイオネーター10万円〜40万円
リンガルアーチ10万円〜40万円
急速拡大装置10万円〜40万円

大人から矯正を始めるより半額以下で済む

大人のマウスピース矯正が80万円〜100万円が相場なのに対し、

子どもの矯正は種類にもよりますが半額以下で済むことが多いです。

早期で矯正治療を始めるだけで、子どもからも後々感謝されるだけでなく

トータルでかかるコストが何十万もお得になります。

保険は効かないが医療費控除の対象となる可能性が高い

子どもの歯列矯正は、大人の歯科矯正と同じく基本的に自由診療のため保険対象外です。

ただし子どもの歯列矯正は、子どもの成長や機能改善のための治療行為として認められているため、

医療費控除の対象となる可能性が高いです。

医療費控除の対象になるのは嬉しいですよね。

マウスピース矯正を子どもが行うメリット

子ども用のマウスピース矯正はとてもメリットが大きいです。

  • トータルでかかる費用が安く済む
  • 矯正に伴う抜歯のリスクが低くなる
  • 装着時間において子どもの負担が少ない
  • 痛みが少ない

集中力も上がり、風邪を引きにくくなる

子どもの頃における集中力や免疫力は大事ですよね。

マウスピース矯正をすることで口呼吸の癖がある子どもも鼻呼吸になることで

酸素の供給量が上がり集中力が上がり、風邪もひきにくくなると言われております。

子どもに鼻呼吸を覚えさせるのはなかなか困難ですので、

歯列矯正の一環として癖付けることができるなら一石二鳥です。

抜歯リスクは低くなる

大人になってからの歯列矯正は抜歯をする可能性がありますが

子どもから矯正を行えば、2期治療まで行ったとしても非抜歯で終わる可能性があります。

歯列矯正のために抜歯する第一小臼歯や第二小臼歯は抜いても影響が少ないと言われていますが、

健康な歯を抜くことに抵抗感がある人も多いかと思います。

抜歯をすれば親知らずのように痛みや腫れも出ますし、抜歯せずに済むならその方がいいですよね。

マウスピース矯正を子どもが行うデメリット

ただ子どもがマウスピース矯正を行うデメリットはもちろんあります。

一番大きいデメリットは、親が管理をしてあげないと矯正が進まないということです。

子どもに負担が少ないとはいえ、マウスピースをしっかり指定の時間つけていかないと効果が出ません。

ただでさえ大変な子どもの世話の1つに

「マウスピース矯正の管理」まで加わって本当に大丈夫かということはしっかりと考えなければなりません。

治療期間が長くなる

また1期治療は最短で1年、最長で4年程度かかります。

大人の矯正に比べると費用は安く済むものの期間が倍かかる可能性があることも想定しておく必要があります。

前歯のデコボコだけを直す「歯列拡大」には注意

矯正において歯列を広げる拡大床をつけることがありますが、

噛み合わせを考慮せず、ただ歯並びのでこぼこを治す目的で拡大床が使われ、

かえって歯並びも噛み合わせも悪くなったというトラブルが相次いでいます。

マウスピース矯正は専門の知識や経験が豊富な先生にかかることが重要です。

歯科医院選びは慎重に行い、周りの友達が小児矯正をされていれば評判など聞いてみると良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

永久歯が生えそろうまでの6歳〜11歳までの間に矯正をすることのメリットはたくさんあります。

まずは6歳になったタイミングで矯正歯科に行ってみてください。

ただ上記のようなトラブルを避けて、子どもにあった歯科医院を見つけることはなかなか難しいです。

そこでORARYでは公式LINEアカウントで矯正相談を受けつけています。

簡単なヒアリング後に、患者さんごとのより良い歯科医院をご紹介させて頂きます。

ぜひお気軽にLINEから相談してくださいね。

この記事を書いた人

まっきー

歯科業界2年目のトリートメントコーディネーター。
人の歯並びをついつい見てしまう歯並びの変態。
9月からOh my teethのベーシックプラン(前歯部のみ)で矯正開始。矯正日記も執筆中。

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